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木を使って何か作れないかな?とお考えでしたら(木工品の製作)
木製建具の製作
「たてぐ」は何のことだかわかりますか?
和室にある障子や襖(ふすま)、リビングのドアなどを建具といいます。ほとんどの建具は、そこに合わせた寸法で特別に作られています。もし、障子の高さが少しでも低かったら、外れてしまいます。ドアの幅が少しでも広かったら、きちんと閉まりません。だから寸法にあわせて特別に作るのです。
部屋を見回してください、建具が部屋の印象に大きく影響を与えていることがわかりますよね。和室らしい建具、スタイリッシュな洋風の建具、落ち着いた色目の建具。建具のデザインでその部屋のイメージを大きく変えることができます。
部屋の印象を変えてみたい、気に入ったデザインの建具に変えてみたいなどお考えでしたら、ご相談ください。
家具製作
昔は家具といえば箱物、タンスなどの需要が多くありました。嫁入り道具だった桐のタンスなどがそうです。軽くて湿度の変化にも対応してくれる桐材が、着物の保管には最適な素材だったので桐タンスは重宝がられました。
木は人に優しい素材です。生活のなかで身近にあれば、安らぎを与えてくれます。
「テーブルになりそうな大きな板があるけど、脚をつけてテーブルに作れないかな?」といった相談を受けることがあります。それは偶然に手に入れた材料であったり、ご先祖様の山から切り出した、思い入れの深い材料であったりします。依頼者の大切な木を、日常生活の中で活かせるよう、ご要望にお応えしてきました。それは和室で使うものなのか、洋間で使うものなのか?テーブルの高さはどのくらいが望みなのか?作業場であれこれ打合せをすることも製作のなかのひとつです。
何かお考えがありましたらば、お電話でも結構ですので、気軽に相談してみてください。
木工製品
木を使ってこんなものできないかな?そういった相談にも対応いたします。
「蕎麦打ちの指導をしているので、折りたたみ式で持ち運べる蕎麦打ち用のテーブルができないものかな」とか「売店の雰囲気を高めるために、ミニ屋台が欲しい。できれば組み立て式にして運搬移動できるものを」など、相談を受けて製作させていただいた実例の一部です。
また、大きなものばかりでなく、小さな物も作っています。木を削りだして漆(うるし)仕上げのボールペンや、間伐材を生かした一輪挿し、額縁や色紙額などの小物も製作しています。
木工小物にほどこす漆塗りは「拭き漆(ふきうるし)」という手法です。これは、塗った漆を拭きあげ、再び塗っては拭き磨くという工程を繰り返します。木目などの木地が透けて見えて、木の風合いを感じられる塗り方です。
大子町と漆の関連はあまり知られていませんが、大子町では高品質の漆が採取されているのです。原料採取のみで、漆工芸品として製品化する産業がなかったために、ずっと無名のままでした。大子産の漆は高品質ですが、採取される量は極わずかです。しかし、その仕上がりの美しさから、日本で有名な漆塗りの高級品には、仕上げ塗りの行程に、大子産の漆が使用されているのは事実なのです。
なんとか直せないかな?とお考えでしたら(木工品の修繕)
障子や襖(ふすま)、ドアなど建具のメンテナンス
建具は動かして使います。家の柱も天井も壁も畳も動きません。でも、建具は動きます。だからメンテナンスが必要になります。
動きが悪い
家の自重で上枠が下がることがあります。数ミリでも下がれば動きに支障をきたします。
また、戸車を使用した引き戸の場合、戸車は消耗品なので、定期的に交換することをお勧めします。
メンテナンスを依頼するのは面倒に感じますが、早めに対処しておいたほうが無難です。
修理して動きが良くなると、皆さん口をそろえて「もっと早く直してもらえばよかった!」と言われます。
建具の動きが軽くなると、気分も快適になりますからね。
紙のはりかえ
障子の紙のはりかえは自分でするかたもいます。でも襖(ふすま)は専門職に任せたほうが無難です。障子紙が新しく真っ白になると、部屋が明るく眩しく感じるほどです。また、襖は絵柄を変えると、部屋の印象がガラリと変わります。
はりかえには日数がかかる場合があるので、事前の打合せが大切になります。来客などの予定がある場合には、日数に余裕のあるうちにご相談ください。
ガラス交換
ガラス入りの建具もあります。ガラスを割ってしまったときのガラス交換にも対応しています。
ガラスの種類は透明や、白いくもりガラス、ざらざらした型ガラスなどがあります。
また、透明だけど途中まで白くて見えないぼかしガラスもあります。
当社でガラスのぼかし加工もできますのでご相談下さい。
建具の修理
ぶつけて襖に穴をあけてしまった、障子の組子を折ってしまったなどのトラブルも、日常生活のなかでは起こりやすいものです。
修理できるかどうかの相談や見積もりだけでも結構ですのでご連絡下さい。
家具の修繕
「昔の古いタンス、使わないから捨てようかな?」ちょっと待ってください。
その古いタンスは飾り金具が付いているものですか。今では、なかなかその金具が手に入りません。そのような古いタンスは貴重品なのです。
実際、古いタンスのメンテナンスの依頼を受けても、タンスの金具が紛失して無い状態だと、なかなか同等品の金具が見つからず、困ってしまうのが実情なのです。
もし、古いタンスをお持ちでしたら、修繕することをお勧めします。メンテナンスにより再びよみがえるのです。色あせて穴の開いた古いタンスでも、分解、補修、塗装をして組みあげると、日本の伝統美のオーラをまとって輝きだします。あなたの自慢のインテリアになることは間違いありません。
木工製品の修繕
木工製品の良いところは、修理や加工がなんとかなる場合が多いことです。方法や仕上がりを変更・工夫することにより、修理が可能になるかもしれません。
以前、家を建て直すのに、ご先祖様から受け継いだ仏壇をどうすべきか相談を受けたことがありました。捨てることもできない、でも新築の家には新しい仏壇を予定しているというのです。
そこで、仏壇の上部を取りはずし、下部の戸棚部分を使用するため修繕し、天板を取り付けました。塗装をほどこすと、それは古風な飾り戸棚に生まれ変わり、新たな役目として新築の家に飾られることになったのです。
この木工製品、何とかならないかなと感じたなら、とりあえず相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。